こっそり自動で貯める!貯金アプリの新トレンド

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digit

なかなか貯金が貯まらない。そもそも予算を立てるのが辛い。
いっそのこと、誰かに財布から勝手に貯金をしていってもらえないか・・・

そんな人にとって、夢の様なアプリが米国ではトレンドとなりつつあります。

米国のPFMであるDigitは今週より、米国のユーザーに向けて正式にアプリをオープンしました。
同アプリでは、独自のアルゴリズムに基づき、日常的に使っている銀行口座から、自動で貯金用の口座に、小さな金額を移していく、という機能を満たしています。

当然、大金を「勝手に」貯金して困らせることがないよう、移してしまっても安全な金額を最初に計算します。その上で、適宜、少額のお金を貯金用口座に、徐々に細かく移していくことで、(張り切らなくても)シームレスに貯金ができる方法を実現しています。

上記のような仕組みにより、これまで行っていたパイロットプログラムでは、月収の約5.5%をうまく貯めることができた、と述べています。

別のアプリであるacornsでは、「端数」に着目しています。

例えば、飲食店で8.75ドルを使った場合、本来であれば無視してしまうかもしれない、残りの0.25ドルを、自動的に貯蓄するだけでなく、投資信託に投資する、というアプリとなっています。また、それ以外にも、数タッチで注目している株式を金額ベースで変える等、今までの株式取引アプリとくらべても、段違いに身近な操作性を実現しています。

acornsは、BettermentやPersonal Capitalといった大規模な資産運用とは別になりますが、行うのは自動リバランス型の分散投資、という非常に正統派の内容となっています。

筆者の友人いわく、ちょくちょく触っているうちに、あっという間に10万円程度貯まってしまったとのこと。これくらい人間に近い内容だと、株式取引というイメージを越えたアクションが起きるのかもしれません。
 
 
自動で貯蓄にお金を回したり、こっそりとした金額を着実に投資したり。

アプリの動きはシームレスで美しいですが、よくよく考えれば昔からよくある「お釣り」を貯金箱に入れていくという、割と古典的な貯金方法とも近い物があるのかもしれません。

また、あらかじめ収入の5%を貯金に、と言われてしまうとなかなか気が重いですが、お金を使うときには、285円も300円も、頭の中では同じだったりしませんでしょうか。

さらには貯金に回したお金を投資信託や株式といった、ちょっと「別の財布」に入れることで使いづらくする。

そんな小さな心理的な差異を、うまく活用しているのが、今の貯金アプリのトレンドといえます。

※画像はacornsウェブサイトより

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