スウェーデンから来たPFMの新星

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北欧の国から、新しいPFM(家計・資産管理)プレーヤーのニュースが飛び込んできました。

その名前はQapital。近日中に、米国とスウェーデンに二カ国でサービスをローンチ予定とのことです。

同アプリは、今やPFMの規定演技ともいえるアカウントアグリゲーションや、さまざまな資産を一覧できる機能を備えていますが、一方で、重きを置いているのはいかに「貯蓄」を促すか、という点のようです。

これまでも、友人に応援してもらったり、目標を公開することで貯蓄を促すアプリはありましたが、今回のサービスでは、直接、指定した銀行口座にむけて、貯金が行われるとのこと。

qapital2

同サービスでは、銀行の貯蓄口座にむけて直接送金を行う機能が付されていくとのこと。例えば、スターバックスに行く度に2ドルを旅行に向けて貯金したり、ランニングをするたびにマラソンに向けた貯金をしたり、といったルールを設定し、自動貯蓄をすることが可能となる模様です。

PFMの世界ではmint.comが北米大陸の定番となった一方、貯蓄の世界ではまだ成果の出せる定番アプリは出ていません。自分たちのことを「財布のIFTTT」と呼ぶ同サービスは、いきなりその筆頭候補として出てきた形になります。ひょっとすると、mintを凌ぐサービスになりえるかもしれません。

同サービスを取り上げた記事によれば、同サービスでは、月末には忘れてしまうような日常的な無駄遣い(同サービスのサイトでは、カフェラテ、カクテル、外食とタクシーを挙げています)をすぐに貯金に回させることによって、本当の貯蓄を可能にしていく、という方向性を述べています。

同社は既に15人のエンジェル投資家を抱えており、米国でのローンチ後、500万ドル(約5億円)の資金調達を予定しているとのこと。
複雑な銀行中心の世界から、お金の世界をリ・デザインすることを、会社の方向性として掲げています。
同サービスの一日も早いローンチが楽しみです。

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