世界で◯番目に安い日本のマクドナルド

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4月1日からの増税を前に、外食産業では様々な価格改訂のニュースが流れています。
牛丼や中華そば、定食の代金など、日常的に利用する機会が多い物の価格変化には、つい敏感になってしまうもの。

そのような中、日本マクドナルドがハンバーガーの価格を120円→100円に「値下げ」すると発表したことが話題になっています。

既存店での売上低迷がニュースとなる中での値下げ断行にも驚かされますが、元々サラリーマンの味方であったハンバーガーの値段が更に安くなるとあり、国際的にはこの値段はどうなのだろう、と、有名なあの指数の現状を調べてみました。

あの指数とは、英Economist誌が集計する「ビッグマック指数」と呼ばれるものです。
これは、世界各国で売られている単品のビッグマックの価格を比較することで、その国の通貨が高いのか、安いのかを考える一つの指標となっています。

ふざけているように聞こえる一方で、意外と事後的な為替レートを予測するため侮れず、世界一の経済誌ともいえるEconomistはこの指標をかれこれ30年近く公表し続けています。学術論文も少なくとも20点以上存在しているとのこと。

さて、ビッグマック指数には、純粋に為替レートを換算に用いるものと、一人あたりGDPで割ることで所得の水準にも合わせた指数の二種類があります。後者の数字を調べた所、日本は世界でも有数の「ビッグマックが安い」国といえるようです。

bigmac
※一人あたりGDPにて補正した米ドルベースでのビッグマック指数
(出所)The Economist誌記事より筆者作成

日本は、香港とインドについで、集計された56ヶ国の中ではなんと3番目に安いことが分かりました。なんと、あの移住先として最近人気のマレーシアよりも、安くなっています。ビッグマック好きの退職者の皆様は、日本に留まった方がどうやら良い模様です。

集計国で高い順番から並べてみると、一位はブラジルとなっています。集計時、日本は一個310円であったビッグマックの価格は、ブラジルではなんと547円。所得の違いも含めると、日本よりも体感値として、ビッグマックが数倍高い結果が表れています。
本場の米国も、ビッグマックは480円とそこそこ高く感じられる中、これだけをベースに考えると、円は30%ほど円高になってもおかしくない(アベノミクス前の水準が、少なくともハンバーガー価格的には国際標準に近かった)、という結論が得られます。

筆者の数少ない海外でのマクドナルド経験で比較すると、清潔でコーヒーにもこだわる日本のマクドナルドは、世界的に見たら神のような存在なのかもしれません・・・増税後も腹回りを顧みず、引続きお世話になりそうです。

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