米国Mint.comのブログ(※)にて、こわーい統計が表示されていたので思わずご紹介します。米国のプロスポーツ選手は桁違いの年俸で知られるところでして、その平均値を取ると
バスケ(NBA)での平均的キャリアは4.8年、平均年俸は約5億円、生涯賃金約20億円強 だそうです。
ただ、驚くことに引退後、5年以内に60%の選手が自己破産をするそうです。
さらに、アメフト(NFL)の選手は平均的に3.5年のキャリア、平均年俸約1.7億円、生涯賃金5.5億円である中、引退後、5年以内に70%が自己破産するそうです。
これ、たぶん体感的に殆どの人が破産してる、ってことです。
その理由、同記事は以下を述べています。
- なにより使いすぎ。
- 手取りを意識していない。代理人向けの手数料や税金を支払うと、5億円もらっていても手元に残るのは2億円程度。それ以上に使ってしまっていることが多い。
- キャリアが、思われているよりも全然短いことを自覚しにくい。
- お金のことを分かっていない。スポーツ選手向けのお金の啓蒙プログラムは数あれど、あまり効いていない。
- セレブビジネスマンであればお金を稼ぐ間に色々学習する一方、プロスポーツのプレーヤーはお金については特に学習するわけではない。けれど、ビジネスマンに張り合おうとする傾向が見られる。
- お金持ちだけれど、さほど「知恵があるわけではない」人たちは、悪い投資の話に乗りやすい。
- とんでもない人たちに、お金を安心して預けている。1999-2002年の間、NFLのプレーヤーたちは合計で40億円近いお金を、「悪い」アドバイザーに預けることでなくした、とされています。(そういえば昨年、日本でも引退した有名野球選手が投資詐欺に遭っていましたね)
何か特別にお金がなくなる理由がある、というよりは、我々の生活の延長線上でもありえるトラップに、簡単にはまってしまうのかもしれません。米国のプロスポーツの話とはいえ、なんだか身につまされる話が多い気もします。
しかし、ここまで問題に陥るアスリートが多いのであれば、年俸支払いを年金型の受け取りにするとか、やや強引でも選手を事後的に守る形があってもいいのかもしれませんね。
※引用記事は下記よりご覧ください。
mint life “From Stoked to Broke: Why Are So Many Professional Athletes Going Bankrupt?”